第二のマクガバンレポートといわれている「チャイナ・スタディ」をご存知ですか?
中国で1983年から行われた、史上最大の疫学調査のことです。
食事やライフスタイルと病気の関連性について、まとめられた研究結果では、がん、心臓病、糖尿病、肥満などの生活習慣病といわれる疾患は間違いなく食習慣に影響されていることが証明されました。
低カロリーや低脂質の食事を摂っている農村部では、確実に生活習慣病は少なかったのです。
また、タンパク質の摂取比率も、植物性タンパク質が90%と高く、骨粗鬆症という言葉も存在しないほどでした。
逆に、乳牛国といわれる国には、骨粗鬆症患者が多くいることから調査された結果、動物性タンパク質を身体が分解する時に、骨のカルシウムが使われることもわかってきました。
骨を強くするために牛乳を飲むという私たちの常識は、いまや世界的には非常識となっているのです。
そして、これらの病気を予防、回復するために必要な食事は、「プラントベースのホールフード、すなわち植物性中心の未精製、未加工で構成された食事」だと結論づけられています。
【老化とガン予防のために ファイトケミカルズ】
近年のアメリカでは、「ファイブ・ア・デイ運動」と称して、ガン協会が始めた運動では、一日に5品目以上の野菜と果物を摂ろうとうたわれています。
その理由の一つは、野菜や果物がもつ抗酸化作用が注目されているファイトケミカルの有用性です。
私たちがこれから意識していくことは、ビタミンやミネラルいじょうに、ファイトケミカルをどれだけ身体に取り込むことができているのか!です
ということなのです。
ファイトケミカルが、活性酸素をやっつけ、酸化による細胞の破壊(がん化)を防いでくれるのです。
1万種類以上あるといわれているファイトケミカルを、一種類だけではなく、なるべく多くの種類を毎日身体に摂り入れることができたら病気知らずになれるかもしれませんね!
そして、酸化を防ぐということは、老化防止にもなるということです。
近年では、老化は細胞のミスコピーと言われています。
そして、ファイトケミカルがそのミスコピーを防ぎ、ミスコピーされた細胞を元に戻すとも言われています。
ぜひ、ファイトケミカルをたくさん摂ることを心がけてみてくださいね!
【調理方法 ステンレス多重構造無水鍋をお勧め】
写真はリンゴを煮たものです。
あなたは、どちらを食べたいですか?
調理の方法で、ファイトケミカルの損失が変わります。
電子レンジでは、ファイトケミカルがほとんど残りません。
左は一般的な調理、右は無水調理です。
右はファイトケミカルの損失が、ほとんどありませんが、左は50%以上のファイトケミカルが損失していると考えられています。
色は変色していますが、栄養価は右側のほうが高いのです。
裏を返せば、一般的な調理方法では、変色する成分が少ない、すなわちビタミンやミネラルなどが少ないと考えられているのです。
お惣菜などで、販売する場合には、変色しないほうが見栄えがいいので、栄養価が少ない左側の調理に様々な味付けを施します。
素材の旨みを生かした食べ物を食べたいものです。
ぜひ、新しい情報を積極的に取り入れて、自然に近いものを口に入れる習慣をつけてくださいね!